皆さんこんにちは!
マンボウも解消し、少しずつ日常を取り戻しつつある今日この頃ですが
如何お過ごしですか?
前回のメルマガで冷却塔汚れの原因はズバリ
『濡れ渇き』であるとお伝えしました。
前回のメルマガを見逃した方はこちら↓
https://frontiertechnology.mrc-lp.com/cause-wet-1/
だから何?濡れ渇きはしょうがないでしょう?
とお思いの方も多いのではないでしょうか?
先ずは『濡れ渇き』でスケールが付く理由を説明します。
冷却塔を運転すると(あたりまえですが)充填材は濡れます。止めると充填材は乾きます。
乾けば水中のカルシウム等の硬度分が充填材の表面に蒸発残留物として残ります。
翌日また濡れて乾いて残留します。
これが日々積み重なって蓄積した物が冷却塔スケールの正体です。
何だがっかり、当り前じゃないか!プンプン(-_-メ)
とお思いの方も多いと思うのでもう少し説明します。
蒸発残留物が蓄積すると書きましたが、正確には蒸発残留物の中でも蓄積するものとしないものがあります。
実はその事が冷却塔スケールの原因を知る上で非常に重要なファクターであり、
WETがなぜ効果を発揮するかの理由でもあったのです!!
その謎を解くカギは溶解度、つまり水に良く溶けるカルシウムと溶けにくいカルシウムがあるという事です。※ここではスケール成分を単純化する為にあえてカルシウムと表現しています。
つまり蒸発残留物の中でも水に良く溶けるものは濡れると又水に溶け込むため蓄積しないのです。
蓄積するのは水に溶けにくい(ほぼ溶けない)カルシウムだけだったのです。
それでは水に溶けにくいものと溶けやすいものの違いは何なのでしょうか?
その区分けの仕方は明確になっていないのですが、我々は便宜上『一時硬度』と『永久硬度』というものを定義して区別しています。
〇煮沸したら析出してしまう硬度分を一時的に水に存在しているという意味で『一時硬度』
〇煮沸しても析出しないカルシウムをずっと溶けたままという意味で『永久硬度』
個体は一般的には温度が上がれば水に溶けやすくなりますが、煮沸すると溶けきれなくなる硬度
がある…?そう、やかんの底の白い奴がそれです。
溶解度の表は下記をご参照ください。↓
下記ページから溶解度の表をフルサイズでご覧いただけます。
次回以降『一時硬度』『永久硬度』の正体とその測定法やどのくらいの割合で存在しているかをご紹介して、実際の対策に触れていきたいと思います。
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